「世界で最も密売されている哺乳類」 センザンコウの鱗(うろこ)の密輸が後を絶たず ところでセンザンコウとは?

ワシントン条約で国際取引が禁止されている、珍獣であるセンザンコウの鱗が密輸されていたことがニュースに取り上げられていました。

調べてみると、過去にも同様の事例があり、漢方の材料として取引されているようです。

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メディア記事

珍獣センザンコウの鱗

http://www.worldtimes.co.jp/column/75466.html

 バンコク郊外のスワンナプーム空港で昨年12月、センザンコウの鱗(うろこ)2・9トンが押収された。センザンコウは絶滅危惧種としてワシントン条約で国際取引が禁止されている。

センザンコウの押収は12月4日に1・7トン、クリスマスイブ前日の23日に1・2トンと2回にわたった。いずれもコンゴ民主共和国の首都キンシャサからの空路で、経由地イスタンブールを経て、スワンナプーム空港に送られてきたものだ。最終的な送り先はラオスの首都ビエンチャンだった。

記事では、センザンコウが”漢方薬としても珍重され、密猟により絶滅の危機にある”とし、中国が巨大マーケットになっていると指摘。

 「あらゆる道はローマに続く」ではないが、巨大な胃袋と化した中国に世界の珍味や漢方の原料がなだれ込んでくる。

とまとめています。

1.3億円相当、センザンコウのウロコ4トン押収 1000~6000匹分、過去最大規模

2016年6月の記事です。

 香港当局は6月23日、「薄切りプラスチック(sliced plastics)」とラベル付けされたカメルーン発の貨物から、アフリカセンザンコウのウロコ4トンを押収した。この動物1100匹から6600匹に相当し、およそ980万香港ドル(約1億3000万円)の価値があるという。同種のウロコとしては過去最大規模の摘発と、IUCN(国際自然保護連合)は報告している。

 センザンコウはアフリカおよびアジアに生息する夜行性の哺乳類で、このところ個体数が激減している。数年前には野生生物の専門家から「世界で最も密売されている哺乳類」という不名誉な称号を付けられたほどで、過去10年間で密猟されたセンザンコウは100万匹を上回るとみられる。主に中国やベトナムにおいて肉やウロコの需要があり、伝統の薬や食材になる。

センザンコウの密輸を摘発 希少動物138匹助かる

2012年5月の記事です。

http://gucchoi.com/archives/495

今回密輸されそうになったセンザンコウは、
インドネシアで捕獲されたそうで、
中国に密輸すると1匹の値段が約20倍の10万円になるそうです。

日本で10万円と言えばペットショップで
子犬も変えない値段ですが、
インドネシアやタイだと話は変わります。

円換算で10万円の価値ということは、
インドネシアなら平均月収2ヶ月分、タイなら平均月収3ヶ月分に相当します。
※平均月収は2009年のデータを元にしています。

ってことはインドネシア6匹、タイなら4匹の密輸で
年収分の粗利益を得ることが出来るってことになります。

今回はタイから138匹の密輸ということなので
タイの平均月収で計算すると、
なんと一回の密輸で平均月収23年分の粗利益がかせげることになります!

密猟から密輸までの利益は、色んな組織に分散されるでしょうが、
それにしてもごっついシノギですね~!

センザンコウとは?

Pangolin borneo.jpg
By Piekfrosch from de.wikipedia.org, CC 表示-継承 3.0, Link

↑どうしてこんな痛そうな木のトゲにくっついてるんでしょう!w

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B6%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%82%A6

体毛が変化した松毬(マツボックリ)状の角質の鱗に覆われており、全体的な姿は、南米のアルマジロ類に似ているが、アルマジロの鱗が装甲としての機能しか持っていないのに対し、センザンコウの鱗は縁が刃物のように鋭く、体に比べて長い尻尾を振り回すことで攻撃にも利用される。

発達した前足の爪でアリやシロアリの巣を壊し、長い舌と歯のない口で捕食する。

中国ではセンザンコウを「鯪鯉」などと書き表し、古くは魚の一種だと考えられていた。李時珍の『本草綱目』にも記載があり、鱗は漢方薬、媚薬の材料として珍重され、2000年代に入ってもなお中国などへ向けた密輸品が摘発されている。インドでは鱗がリウマチに効くお守りとして用いられているほか、中国やアフリカではセンザンコウの肉を食用、鱗を魔よけとして用いることもある。ベトナムではジャライ族が民族楽器クニーの素材として用いる。 革が皮革製品の材料に使われることもあるが、ほとんど流通していない稀少品として価値をつけられている。

いずれの地域でも、密猟によって絶滅の危機に瀕している種が多く、特にサバンナセンザンコウなどは深刻な状況にある。

日本にいるとピンとこない話かもしれませんが、東洋医学思想の強い国々では漢方の需要があり、センザンコウに限らず、サイの角が漢方として重用され、価格が高騰した結果乱獲につながり、絶滅の危機に瀕したケースなどもあります。


↓そんな中、センザンコウの皮を利用したグッズも希少品として出回っています。パンゴリン・レザーと呼ばれているようです。

ちなみにこういった商品を個人が買ったり所持していたとしても違法ではありません。


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