【できるだけわかりやすく解説】シリアでアサド政権側(ロシア側)が空爆にサリンを使用か。ロシア側は反政府勢力が所有していたものと否定

シリア問題は、事情を知らない人がそのときどきに流れるニュースだけ追うと非常にわかりづらいので、まず最初にごくかんたんにてんまつを説明します。

説明不足、当方の知識不足もあるかとは思いますが、興味を持たれたら各自で確認および補足なさってください。

まず最初に、「アラブの春」といわれる、アラブ世界全土に波及した反政府デモ(民主化運動)がありました。

これは2010年ごろにはじまっており、それほど古い話ではありません。

そしていつしか民主化を求める反政府活動の一部が過激化し、2013年ごろ、シリアにおいて反政府派(反体制派)と政府側(アサド政権側)による内戦となったのが、今に続くシリア問題です。

これに対し、アメリカを中心とした西側諸国やアラブの一部の国が、直接の関与はしないものの反政府勢力に武器を供与し、これによって内戦が長期化しました。

その間に、第三勢力としてイスラム国(IS)が台頭し、シリアに流れ込んできて、事態をよりややこしくします。

で、さらに体制側(アサド政権側)にロシアがついて、ここにきてとうとうアメリカとロシアの代理戦争という格好になったわけです。

去年末、オバマ政権が終わる前に、体制側(アサド政権側、つまりロシア側)が重要拠点であるシリア北部のアレッポを制圧し、それによって米露の代理戦争はロシア側がほぼ制したとみられていたのですが、今回のニュースはそのアサド政権側(ロシア側)が空爆でサリンを使用したのではないか、という話です。

ニュースによると、シリア北西部イドリブ県の反体制派支配地域で化学兵器が使用されたとみられています。

しかしアサド政権側(ロシア側)はサリン攻撃の関与を否定。

米露どちらの主張が本当なのか、見極めが必要なところかと思います。

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メディア記事

シリアで化学兵器使用か 国連安保理が緊急会合

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170405/k10010938601000.html?utm_int=news_contents_news-main_001

化学兵器による攻撃をめぐり欧米各国がアサド政権によるものだと主張しているのに対し、アサド政権の後ろ盾のロシアは、化学兵器は反政府勢力が所有していたものだとして政権側の使用を否定しています。


シリア軍 ガス攻撃関与を否定

https://jp.sputniknews.com/middle_east/201704053507454/

「シリア軍には化学兵器はなく、シリア軍はイドリブ県のハンシャイフンを攻撃していない。テロ組織のあらゆる声明は現実に即していない。これは、ハマの北部近郊で最近シリア軍が攻撃した際に生まれた大きな損失の正当化だ。」

軍関係者は、「この攻撃が自作自演であり、シリア軍に対するプロパガンダ作戦開始のために行ったという可能性も除外されない。」


化学兵器被害、ロシアは「テロリストの工場に空爆」と主張

http://www.cnn.co.jp/world/35099318.html

シリア北西部イドリブ県の反体制派支配地域で化学兵器が使用されたとみられる件で、ロシア国防省は5日、シリアの空爆が「テロリスト」の武器弾薬庫に直撃したため死者が発生したとの見方を示した。

化学兵器によるものとみられる被害により、多くの子どもを含む少なくとも70人の死者が出ている。犠牲者には口から泡を吹いて窒息死するなどの化学兵器による症状が見られたという。

ロシア国防省のフェイスブックへの投稿によれば、「化学兵器を製造する作業場」に攻撃が直撃したという。

活動家はシリア政権に責任があるとの見方を示している。シリアのアサド大統領は化学兵器の使用を否定し、責任は反体制派にあるとしている。

現場を目撃した人たちによれば、これまでに見たことのない悪夢のような光景だったという。

米中首脳間におけるアメリカの北朝鮮へのアクションも含め、一気に世界情勢がきな臭くなってきた印象があります。

Twitterでは

この、内戦が起こった初めの頃にアサド政権側が化学兵器を使っていた、ということが、今回の空爆でのサリン使用に、アサド政権側が関与しているのではないか、という憶測を強めているようにも思えます。

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