【森友問題】ロシアの通信社スプートニク「安倍首相は2021年まで現職のままでしょう。これは間違いなく保証できます。」

森友問題ですが、国内での論調だけを見ていると、自分の見たい事実しか見えないようになってしまいますので、ここで少し視点を変えてみます。

4月27日、28日に訪露を予定している安倍首相に対して、ロシアの通信社スプートニクは、このような見方を示しています。

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メディア記事

安倍首相は親ロシア路線を完遂する

https://jp.sputniknews.com/opinion/201703313491622/

与党とその党首の信頼失墜のためなら、どんな口実を利用することも厭わない野党議員は、土地の違法取引の詳細を明らかにし、評価の割れる教育機関「森友学園」に対する首相の非公式な保護を解き明かそうとしている。このスキャンダルは日本の尺度では深刻なスキャンダルである。もし安倍氏の同取引への関与が証明されれば、安倍政権が始まって以来、最も深刻なスキャンダルのひとつとなる。

しかし専門家は、このスキャンダルで安倍首相の立場が大きく損なわれることはないと確信する。それを示しているのが、首相と同じ自民党の議員が野党による安倍夫人の証人喚問を認めず、総裁の任期を3期に延長すると発言したことである。

極東研究所・日本研究センター所長のワレーリー・キスタノフ氏は言う。「このスキャンダルは純粋な内政ゲームであり、たとえさらに発展したとしても、安倍首相の弾劾に繋がることはありません。世論調査によると、安倍政権は高い支持率を得ています。今回のスキャンダルで確かに支持率は若干低下しましたが、それでも支持率50%というのは十分に大きいものです。彼が首相になるまでは、毎年、首相が交代していました。ところが安倍氏は2012年から首相のポストに就いたままです。彼ほどの支持率を得た首相はこれまで一人もいませんでした。おそらく、安倍首相の任期は2021年まで延長されるでしょう。何しろ、彼の代わりになる人物が周りには他にいないのです。与党・自民党にさえも、あれだけの大きさの人物はいません。野党はというと、混乱と動揺ばかりです。ですから、弾劾など起こりませんし、安倍首相は2021年まで現職のままでしょう。これは間違いなく保証できます。岸田外務大臣の方は、これほど強い立場ではありません。」

この記事はロシアから見た客観的な森友問題に対する見方で、親露姿勢を打ち出している安倍首相へのバイアスもかかっているかと思われます。

しかし、問題の焦点を支持率に絞ったうえで、弱体化している野党に安倍首相の代わりとなる人物がいない、と指摘した点に関しては、確かにその通りです。

記事では森友問題に対して、”このスキャンダルは日本の尺度では深刻なスキャンダルである”と述べていますが、ロシアではこの程度の”非公式な保護”は深刻さを帯びないのかもしれません。

その点では、ロシア側の見立てが必ずしも”日本の尺度”に沿っているわけではないことに注意が必要ですが、支持率が高止まりし、自民党に対抗できる野党が台頭してこない限り、森友疑獄が疑獄のままになる可能性があるのは確かです。

ところで、この記事を読んで、ひとつ示唆的だと思ったことがあります。

わたしには少し理解しがたい感覚なのですが、どうも今回の森友問題で安倍政権擁護の側に立っている保守の人たちは、このスプートニクの記事の論調と同じように、「この森友スキャンダルは左派の尺度では深刻なスキャンダルである」といったとらえ方をしているのではないかと思ったのです。

つまり、政治家が秘密裏に森友学園に口利きをしているといった程度のことで、左派は大騒ぎしているけれど、実際のところ大きな問題ではない、と。

保守がなぜ森友学園のような学校を積極的に建設させようとしたのかというと、青少年に保守思想を根付かせ、育成するためです。

ネットではこれをヒトラーユーゲントになぞらえて、「安倍ユーゲント」と呼ぶ向きもあるようです。

この目的を前にして、少々の問題で立ち止まっているわけにはいかない、というのが保守の考えでしょう。

保守系政治家による森友学園などへの”非公式な保護”によって、国民の税金が動こうと、役人に忖度があろうと、多少法を無視していようと、そんなことは「保守の尺度」においてはたいした問題ではないのかもしれません。

たいした問題ではないからこそ、森友問題が発覚すると、すぐさま籠池氏は尻尾切りの憂き目にあった、と考えられます。

つまり、目的の遂行こそが最優先であることは保守にとって暗黙の了解で、この論理でいけば、籠池氏は気の毒ではありますが保守の目的のために淘汰されねばならなかったし、籠池氏が保守を自認する以上、文句を言ってはならなかった。

籠池氏の反乱はあってはならないことだったのでしょう。

だから、籠池氏が「安倍総理からの100万円」を指摘して保守の目的を邪魔するような真似をしたとたん、保守側は籠池氏に烈火のごとき怒りをあらわにしました。

おそらくこれが保守の理屈であって、この理屈がわたしには理解しがたい、というのは先ほども述べたとおりです。

政府が今後どうなるかということに関しては、保守の本懐のためなら法治国家の筋を多少ねじ曲げるくらいはたいしたことではないという考え方をよしとするか、あるいは内政がこじれようと法治国家としての筋を通すべきだと考えるか、という”日本の尺度”によって変わってくるかと思います。

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