もんじゅ廃炉決定 今後は次世代原子炉に注力

11月30日から報道されていたもんじゅの廃炉が決定し、メディアでは後継炉の問題を含め、多くの記事が発表されています。

メディア記事

http://www.yomiuri.co.jp/science/20161219-OYT1T50042.html

政府は19日、有識者会議「高速炉開発会議」(議長・世耕経済産業相)を開き、高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)は廃炉とし、次世代の原子炉「高速炉」の開発に注力する方針をまとめた。

http://www.jiji.com/jc/article?k=2016122100841&g=eqa

海外でも官民の結び付きは強まる。今後の高速炉開発の技術獲得・人材育成で重要な役割を日本政府が期待するフランスの高速炉「ASTRID(アストリッド)」の開発には、仏原子力大手アレバととともに、同社と提携する三菱重工が参加する。
一方、新規原発建設の減少で経営が悪化したアレバの再建をめぐっては、同社の燃料部門への資本参加に三菱重工とともに、大手電力が共同出資し今年の法改正で国の関与が強まった日本原燃(青森県六ケ所村)も参画する方向で最終調整中だ。

http://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/sankei-plt1612210033.html

技術面での最大の課題は原子炉の型の違い。日本が進めてきた「ループ型」の高速増殖炉は、配管に冷却材のナトリウムを流して原子炉を冷やす。アストリッドは「タンク型」と呼ばれ、燃料や機器が入った巨大なタンクごとナトリウムで満たし冷却する仕組み。

タンク型は巨大タンクの耐震性を上げるのが難しく、電力事業者の技術担当者は「今の免震技術では対応できない」と懸念する。

フランスが十分な技術的知見を日本に開示してくれるかも不透明で、政府関係者は「今後の交渉次第」と事業の不確実性を認める。協力後に、実証炉を日本で造るのかや運営主体をどうするかも決まっておらず、課題は山積している。

http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20161221-OYT1T50125.html

エネルギー資源に乏しい日本の安全保障上、原発の安定利用と、使用済み核燃料を活用できる核燃料サイクルの実現は不可欠だ。

 高速炉は、その柱である。燃料を効率的に利用できる上、放射性廃棄物を減らせる。増殖機能を持たせれば、燃えないウランをプルトニウムに変換できる。

 だが、もんじゅはトラブル続きで、ほとんど運転できていない。原子力規制委員会は昨年、現状では安全を確保できないとして、新たな運営組織を探すよう、所管の文部科学省に勧告した。

 政府は、もんじゅの再開に5000億円以上を要すると試算している。こうした状況を考えれば、廃炉判断は、やむを得まい。

http://www.sankeibiz.jp/macro/news/161222/mca1612220608008-n1.htm

仏政府がアストリッドの予算措置を講じるのは基本設計段階の19年まで。その後の資金調達は未定で、日本から可能な限り資金を引き出したいのが本音とみられる。政府は「折半はありえない」(経済産業省幹部)と拠出を抑えたい構えだが、仏側の出方待ちだ。

http://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=306478&comment_sub_id=0&category_id=256

政府は核燃料サイクル政策を維持し、後継として、より実用化に近い高速炉の実証炉の開発に着手することも決めた。だがもんじゅに1兆円以上の国費を投じながらフル出力運転さえ達成できず、失敗の反省や検証は不十分で、国民の理解を得るには政策の見直しが避けられない。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161206-00000167-sasahi-soci

「もんじゅ」は廃炉が検討されている。当然である。典型的な失敗例だ。だが、それにもかかわらず、高速炉開発会議は今後10年程度で実証炉の基本的設計思想を固めるという。

ちょっと待ってくれよ。

原発の開発は、実験炉から原型炉、そして実証炉を経て実用化を目指すのが常道である。ところが、原型炉の「もんじゅ」が無残に失敗したのに、なんと、いきなりその先の実証炉を開発するという。これは計画それ自体が無責任ではないのか。

↑「廃炉が検討」となっていますが、こちらの記事は12月7日のものです。

大手新聞社はそれぞれの立場からの主張をしており賛否両論ですが、地方紙や週刊誌では世論寄りに後継炉の開発に疑問を呈しています。

日本の原子力依存が根深いことを示す話だと思いますが、世論が高まる前になし崩しに話を進めている印象を受けました。

Twitterでは

予想していなかったんですが、Twitterではほとんどが後継炉はいらないという意見でした。しかし否定意見が多数を占める中、ツイート上の引用しているソース記事元に朝日とBLOGOSが多かったのは気になるところです。

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