シュンギクに残留農薬、茨城 基準値を超えてるのに、健康被害がないのはなぜ?

茨城県でシュンギクに残留農薬が検出されたということでニュースになっています。

メディア記事

https://this.kiji.is/195789113350571511?c=39546741839462401

 県によると、札幌市が12日に実施した卸売市場の定期検査で、基準値の約3倍の除草剤「トリフルラリン」を検出した。

ところで、残留農薬というのはどれくらい危険で、逆になぜ基準値の3倍もの検出があったにもかかわらず、健康被害がないといえるのでしょうか。

実はこれにはちょっとした数字上の理由があります。

残留農薬の安全係数とは

http://nouyaku.net/tishiki/SIRYOU/adi.html

農薬は安全性を維持するために、どこまでが無毒であるかを調べ、その量の100分の1を、ADI(一日許容摂取量)としています。

これは動物種の違いを考慮して1/10。それに個々の体質を考慮して1/10。合わせて1/100と考えてのことです。1/100とは非常に厳しい数値だといえます。

今回のシュンギクから検出された基準の3倍の除草剤に関しては、無毒性量(有害になる量)のおよそ30分の1の量だと言い換えることができます。

ですから、人間が食べてもまず健康被害は出ません。

わたしたちがこのシュンギクを食べても、ほぼ問題はないといえるのですが、だからといって決められた農薬の量を越えて使用することが農家の「当たり前」になってはいけないので、自治体で定期的に抜き打ち検査をし、基準値以上の農薬が検出された場合は農家に責任をとってもらうというわけです。

つまり、あくまで農家のルール違反を是正するためのものであり、消費者はほとんど心配しなくて大丈夫、というわけです。


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

図解でよくわかる農薬のきほん [ 寺岡徹 ]
価格:1728円(税込、送料無料) (2017/1/22時点)


今回検出された「トリフルラリン」は、トレファノサイドという除草剤に使われています。

http://www.greenjapan.co.jp/torefanoside_n.htm

”「水に極めて溶けにくく、土壌に吸着しやすい」というユニークな特性”をもっており、生えた草を枯らすのではなく、耕した畑に事前に散布することで、トリフルラリンに感受性のある一年生雑草の種が”発芽時に幼芽、幼根から吸収され分裂組織の細胞分裂を阻害することにより効果を発揮します。”

ちなみに、農薬は濃くして使えばよく効くというものでもありません。

安全係数に基づいて決められた量でじゅうぶんに効きますし、殺虫効果も除草効果も問題ありません。

スポンサーリンク
スポンサーリンク