フィリピン「麻薬戦争」 7月以降に5927人が死亡と警察発表【事態は深刻】

中国のアヘン戦争で、国家再興まで100年の屈辱を味わった轍を思えば、フィリピンがいかに麻薬の蔓延に危機感を持っているかわかります。

オバマ大統領と違ってドゥテルテ大統領の取り組みをトランプ氏は評価しているようですが、すでに国内では末端の粛清から、麻薬取引に関与した官憲や有名人の逮捕へと戦略を転換しているともいわれます。

メディア記事

http://www.afpbb.com/articles/-/3096492?pid=0

殺害された人々の妻や親族たちが現場で泣き崩れ失神する中、各地の警察署には続々と麻薬常用者や密売人らが自首してきている。警察発表によると、出頭者の数は56万5806人に上っているという。

これは8月の記事ですが、出頭した人間の数が56万人にのぼるというのは、異様といわざるを得ません。

この数字は、東京都の八王子市全体の人口に匹敵するもので、自分から出頭した人間の数だけでこれですから、事態がいかに深刻だったかみえてきます。

http://jp.reuters.com/article/philippines-drugs-idJPKCN11C0A1

死者数の増加にもかかわらず、パルス・アジアが7月に行った世論調査におけるドゥテルテ大統領の支持率は91%に達している。

これだけの粛清・弾圧、便乗殺人が行われているにもかかわらず、圧倒的な支持を集めているようです。

http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/10/post-6123.php

最近の世論調査では、死者が多数出ている麻薬撲滅運動について人々が不安に感じていることを示しており、94%が警察は容疑者を生かすことが重要だと回答している。

こちらは10月下旬の記事で、取り締まりが官憲や有名人に及ぶに至って、殺害から逮捕へと戦略を変換するようです。

http://www.cnn.co.jp/world/35093614.html

国家警察はまた、麻薬使用や取引にかかわった容疑者の住居など500万軒以上に対し、麻薬撲滅作戦の一環としての家宅捜索を行ったと発表した。

フィリピンの人口は1億人ほどといわれますが、500万軒、一軒に最低ひとりとして換算しても5%以上の人間が麻薬に関わっていたというのだから驚きです。

20人にひとり、あるいはそれ以上の割合で、麻薬をやっているか、取引をしている者として家宅捜索されたということになります。

Twitterでは

無実と思しき人も粛清されていることは、実際にメディアでも取り上げられています。

Twitterをみている限り賛否両論で、やむをえないと判断する人もいれば、粛清による血なまぐさい状況を非難するものもありました。

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