厳冬の自動車事故が恐ろしすぎる件 元女子サッカー選手の田村奈津枝さんも事故に巻き込まれ亡くなる もう一度確認しておきたい冬の自動車運転の注意点

2017年は1月と2月にそれぞれ日本海側を中心に強い寒波が押し寄せ、雨雲の発達した場所では記録的な大雪になり、ふだん雪の降らない平地でも路面の凍結による事故が多発するなど、日本のあちこちで、冬の自動車運転の危険性や怖さを再確認することとなりました。

ここで再度、今年起こった路面凍結や積雪による自動車事故について振り返り、注意点について書かれた記事をまとめてみます。

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メディア記事

「だめだー」事故処理中の警官が絶叫後に… 群馬・下仁田の多重衝突事故

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170215-00000517-san-soci

 群馬県下仁田町南野牧の国道254号で7日に起きた11台が絡む多重事故から1週間余、トラックに前後を挟まれ原形をとどめないほど大破した軽乗用車に乗っていた下仁田町の女性(42)が産経新聞の取材に応じた。事故の詳細はなお不明だが、「ツルツルの路面」で起きた事故の衝撃、死の危険を感じ窓から必死で逃げた状況などを語った。

大破 車 画像

〈出典〉http://www.sankei.com/affairs/photos/170215/afr1702150008-p1.html

 15分前の午前4時45分、女性はいつも通り自宅を出て群馬県吉井町の勤務先に向かった。通い慣れた国道。事故現場周辺の数百メートルは凍結しやすく、地元の人間なら徐行する危険ゾーン。この日は「特に滑りやすく、ツルツルだった」。女性は「時速10キロほど」という極端な徐行で走行し、やがて前方に道をふさぐように止まっているトラックが見えた。最初の事故車両だった。

車を止め、引き返そうかと思っていると、事故処理で駆けつけていた警察官が近づいてきて「この路面だと危ない。少し待っていてください」。会話を終え運転席の窓を閉める間もなく、警察官の声が響いた。

「だめだー」

後方に衝撃を受けてからの記憶は途切れている。「衝撃は2度あったと思う。クルクル回っていたような気もするし…。空を見たことは覚えている」。気がつくと、女性の軽自動車は前方のトラックに運転席側を寄せて並ぶように止まっていた。「運転席のドアは開かないくらい、くっついていたけれど、(前方のトラックに)衝突したのかは、よくわからない」。

だが、前方トラックから流れ落ちた液体が路面に広がっていた。ガソリン? 「やばい」「焼け死ぬのだけはいや」。早く外へ。だが運転席とドアの間に右足を挟まれ、運転席側ドアは開かない。助手席の窓は衝撃のせいか、きれいになくなっていた。もがきながら頭から外へはい出した。駆け寄ってきた警察官に誘導され道路脇の小さな寺の境内に避難。防寒具をまというずくまっていると、トラックや乗用車が自分の車の方に向かっていくのが見えた。事故の状況は、それ以上わからなかった。

女性は肋骨骨折と膝の打撲などで全治3週間。


元女子サッカー選手の田村奈津枝さんが交通事故死

http://www.nikkansports.com/soccer/news/1779132.html

 14日午前10時5分ごろ、愛媛県四国中央市新宮町馬立の高知自動車道上り線(高松方面)の大影トンネル(長さ約1・3キロ)と入り口付近でトラック2台や乗用車の計6台が絡む3件の事故があり、乗用車の元女子サッカー選手、愛媛県今治市の田村奈津枝さん(34)が全身を強く打って死亡した。

愛媛県警高速隊によると、当時は雪で時速50キロの速度規制が出ており、路面の雪で男性会社員(25)の3トントラックがスリップし横転。避けようとした後続車が2カ所でそれぞれ衝突したとみて、詳しい状況を調べる。


茨城県内の広い範囲で雪 交通事故173件、けが14人 水戸で積雪10センチ スリップ相次ぐ

http://www.sankei.com/life/news/170210/lif1702100023-n1.html

 大子町では9日午前8時40分ごろ、町内のホテルに宿泊していた女性(73)が散歩中に雪の写真を撮ろうとして坂道で転倒し、右腕の骨を折る重傷。常陸大宮市の女子中学生(13)と東海村の女子中学生(14)は自転車で登校中に転倒し、軽傷を負った。

スリップ事故も相次いだ。県警交通総務課によると、8日午後5時から9日正午までで、降雪や路面凍結が原因の交通事故が173件発生し、14人が軽傷を負った。このうち、県央地域での事故が141件と突出しており、そのほとんどが通勤時間帯の午前7~9時に発生したという。次に多かったのは県北地域の22件。人身事故は14件あり、うち9件が追突事故だった。城里町では駐車場で乗用車がスリップし、歩行中の女性が軽いけがをした。


雪で排気口ふさがったか 車内で男性が死亡

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170212/k10010874181000.html

11日午後1時半すぎ、京都府宮津市溝尻の住宅に止められた軽乗用車の中で、この家に住む漁業、坂根正行さん(62)が死亡しているのを息子が見つけました。

警察の調べによりますと、坂根さんの死因は一酸化炭素中毒で、車の周辺には、屋根から落ちてきた雪が1メートル以上の高さまで積もり、車の後ろの部分が雪で埋もれた状態になっていたということです。

坂根さんは11日午前9時ごろから家の雪かきをしていたということで、警察は坂根さんが車の中で休憩中に雪で排気口がふさがり、排気ガスが車内に充満したと見て調べています。


雪道脱出や、雪かきで側溝に落ち 鳥取と兵庫

http://mainichi.jp/articles/20170211/k00/00e/040/210000c

鳥取県などによると、鳥取市徳尾の交差点で11日午前4時25分ごろ、大型トラックの男性運転手が、自身の車の左後輪に巻き込まれているのが見つかった。男性は病院に搬送されたが、まもなく死亡が確認された。車の近くには毛布やタイヤチェーンがあったといい、県警は雪道からの脱出作業中に巻き込まれたとみて原因を調べている。


堤防から車転落男性死亡  県内 路面凍結事故相次ぐ

 24日午前5時すぎ、雪の影響で路面が凍結していた藍住町東中富の吉野川北岸堤防上の県道で、石井町高原、会社員佐藤善三さん(61)の軽乗用車が堤防南側の河川敷に転落した。佐藤さんは全身を強く打ち、徳島市内の病院に運ばれたが、約1時間半後に死亡した。県内の交通死亡事故は今年初めて。

板野署によると、現場は見通しのよい直線道路。同時刻ごろ、「自分の車を追い抜こうとした車が転落した」と110番があった。署は佐藤さんが車を追い越そうとした際にスリップして約10メートル下の河川敷に転落したとみて調べている。

現場は追い越しをしてはいけない「はみ出し禁止区間」。当時は雪がちらつき、路面は凍結して滑りやすい状態だった。


ふだん雪の降らない地域にお住まいの方で、ごく近い距離の通勤に車を利用する程度であれば、スタッドレスタイヤを購入するよりも安上がりにスリップ防止効果が見込めます。


では、冬の自動車運転で気を付けておくべきこととは?

雪道や凍結した道を安全に走行するためには

http://www.tokiomarine-nichido.co.jp/world/guide/drive/201601.html

記事では、雪が積もっている道では事故が”カーブ等を除いた直線の「一般単路」が半数を占めています”と述べています。

また、凍結路の場合は「カーブ」と「橋」で事故が突出して増えると指摘。

積雪路と凍結路で事故の起こりやすい道が変わるというわけで、特に雪に慣れていない平地でふだん車を運転されている方は、路面凍結による「カーブ」と「橋」での事故に気を付ける必要がありそうです。

さらに記事では、積雪路や凍結路がどれだけ滑りやすいのかを解説。

積雪路は乾燥路に比べ3.2倍滑りやすくなり、凍結路では5.4倍、さらにツルツルの凍結路だと8.0倍も滑りやすくなります。特に凍結路でスピードが出ていると、ハンドルを少し回すだけでタイヤが路面を滑り、停止しようとブレーキを踏んでもすぐに止まることができない状況に陥ることがわかります。

スリップのしやすさ画像

〈出典〉http://www.tokiomarine-nichido.co.jp/world/guide/drive/201601.html

そのうえで、記事では積雪路や凍結路を安全に走行するために、以下のポイントを挙げています。

  • いつもより早く出発しましょう
  • 車間距離をとり、ゆっくりとしたスピードで走行しましょう
  • ハンドルをしっかり握り、車輪をわだちに沿わせて走行しましょう
  • カーブの手前では、十分にスピードを落としましょう
  • 下り坂では、エンジンブレーキを使いましょう
  • 橋の上やトンネルの出入口付近は、特に注意して走行しましょう


今年1月の雪害の後、わたしも所用でやむなく、実際にスタッドレスを履いたタイヤで日本海側の一般道を走りましたが、あちこちで事故による通行止めが起こっていました。

指示された回り道を通ると山道で、一般道のように雪かきがされていないため、一部の路面がつるつるに凍結していて、路肩に車を停めたままいったん乗り捨てているものや、JAFに牽引されている車など、ほとんど自動車による「累々たる屍の山」といった有様でした。

また雪国に住むドライバーの多くが、路面凍結によって車が反転したという経験をしています。

自分は注意しているから大丈夫、と思っていても、不注意なドライバーに巻き込まれる可能性もあります。

ドライバーからすれば車に乗らないというわけにはいかないだけに、くれぐれもふだんから事故を起こさないよう、最大限に注意した運転を心がけたいものです。

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