国債暴落で日本が転覆? それとも転覆しない? 日本の「底が抜ける」ことはあり得るのか

いわゆるアベノミクスや安倍政権の成長戦略が、日本国債暴落のリスクを抱えており、現実的なものになりつつあるという指摘があります。

それに対して、国債が暴落することはまずない、国債暴落で日本の財政が破綻すると危機感をあおるのは詐欺に近いと指摘する向きもあります。

これまで日本の国債が暴落したことはない(前例がない)ので、専門家の見方もわかれているわけですが、各人のイデオロギー(政治思想や社会思想)によって主張がわかれる一面もあるようです。

マイナス金利が国債に与える影響についても意見が分かれています。

国債を買っているのは日本人がほとんどだから問題ない、という声もありますが、その内訳をみていくとこの考え方が時代遅れになりつつあるという指摘もあり、将来的に「国債の引き受け先」がいなくなる懸念を示す見方もあります。

個人的には、少子化・低成長が避けられない見通しの日本が、今後どれだけ成長の伸びしろを持っているのか、「日本総活躍社会」の果てに、世界との競争力逆転のビジョンがあるのかどうかがポイントだと思います。

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メディア記事

政府や日銀の壮大な無駄遣いが「日本国の寿命」を縮めている

http://www.news-postseven.com/archives/20170226_494979.html
  •  新聞・雑誌を中心に「低成長論争」が盛んに交わされている。低成長容認論に対し、「成長をあきらめたら国際競争力を失う」などの反論が相次いでいるのだ。どちらの意見も与しないという経営コンサルタントの大前研一氏が、日本は低成長とどのようにつきあっていくべきかについて解説する。

  • 「夢よ、もう一度」と高成長を目指して無駄なお金を垂れ流すのではなく、もはや日本は成長しえないという現実を受け入れて予算を可能な限り削減し、国債暴落などによって国の“底”が抜けないようにすることが先決なのだ。そうやって政府の無駄遣いをなくせば、この国は“軟着陸”することができ、ずっと住みよい国になるだろう。


マイナス金利で日本国債暴落、はデタラメである…日本の財政状況は資産「超過」レベル

http://biz-journal.jp/2016/10/post_16935.html
  •  その一例を挙げよう。「このままマイナス金利が続くと国債の魅力が失われて、国債が暴落する」というものだ。これはデマに近い。国債だけの魅力が失われるのではなく、他の金利型金融商品の魅力がなくなるが、逆に株式型金融商品の魅力は高まる。

  • 標準的なファイナンス理論からみれば、日本財政が破綻するという話はホラーと同じレベルである。実際、日本財政が破綻するといわれて20年くらいたっているが、金利は高騰せず円高になっているのは、破綻話がいかにデタラメであるかを示しているだろう。

    この破綻説は、保有する国債や銀行預金を売らせて、他の金融商品を取得させる、悪徳商法にも使われる手法なので、この種の話をする人には気をつけたほうがいい。


コラム:日本国債「暴落」は杞憂か=植野大作氏

http://jp.reuters.com/article/column-forexforum-daisaku-ueno-idJPKCN0ZK0A2?pageNumber=1
  • 日本の国債市場からプラスの金利がどんどん消滅している。1日の東京市場で長期金利の指標となる新発10年国債利回りはマイナス0.26%と過去最低を更新した。当社推定の理論値をみると、最近は満期17年界隈までマイナス圏に水没している。

  • 今すぐ「市場の激震」への備えが必要になっている雰囲気ではないが、日銀の異次元緩和による時間稼ぎは「無限の猶予」を与えてくれるわけではない。政府が短期的な景気支援策だけに偏重せず、長期的な財政再建に取り組む意思と能力を示すことが、日銀による「好ましい出口戦略」の策定には必要不可欠だ。


日本国債の保有者比率内訳の推移 〜日本国債とサステナビリティ〜

http://world-arrangement-group.com/blog/?p=825

日本ではかねてより国債の安定性についてこう言われてきました。

「日本国債は諸国と異なり、国内保有者比率が多い」
「預金の多い日本では国債危機は起こらない」

確かに、預金取扱機関の保有比率は群を抜いて多く、上の説も頷けます。

しかしながら、さらにデータを詳細に見て行くと、どうでしょうか。

日本銀行の「資金循環」統計では、
さらに細かい分類まで国債の保有者を調べることができます。

そして、その細かい保有者分類を見て行くと、
実は、上の説が、徐々に時代遅れになってきていることがわかってきます。

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