降圧剤が脳梗塞や認知症の原因に? 

以前から指摘されていることではあるのですが、最近になってまた、降圧剤による低血圧が脳梗塞や認知症の原因になるのではと言われています。

メディア記事

http://www.news-postseven.com/archives/20161218_475333.html

「低血圧とは、上(収縮期)の血圧が100mmHgを下まわる状態を指す、れっきとした疾患です。脳梗塞や心不全など重大疾患を引き起こす原因となる。それだけでなく、めまいや立ちくらみなどの症状を伴うため、高齢者が転倒して骨折や寝たきりになってしまうケースが後を絶ちません。

高血圧患者は全国に1010万人といわれるが、低血圧の患者数は、私の独自推計によれば高血圧を上回る約1700万人いると考えられる。全国民でみれば、女性の22%、男性でも8%にのぼります。にもかかわらず、低血圧は、高血圧のように健康診断で注意喚起されることはほとんどありません」

http://www.news-postseven.com/archives/20161216_475187.html

「健康な若い人であれば、血圧が多少上下しても、“脳の自動調節機能”によって、脳の血流を一定に保つことができます。しかし、動脈硬化が進んでその機能が衰えてきている高齢者の場合、調節機能が不十分になり、降圧剤で血圧を下げ過ぎると脳に血が行き渡らないリスクが高くなる可能性があります。75歳以上になったら、血圧が150くらいあってもそれほど気にしなくていいと考えるべきでしょう」

http://www.news-postseven.com/archives/20161214_474701.html

新基準で基準範囲外とされる148以上の人は約8%しかいない。高血圧とその予備群が3分の1以下になる。この基準が臨床に適用されれば、高血圧患者が激減して町医者の経営が成り立たなくなり、薬局にも大ダメージになる。だから、業界を挙げて猛反発したのです。

その動きを牽引したのが、降圧剤のセールスのために、学会に働きかけて血圧の基準を下げてきた集団です。欧米では『高血圧マフィア』と呼ばれるその集団によって、20年前に米国政府やWHO(世界保健機関)の血圧基準が下げられた。その反省から、基準が緩和されたのです。ところが、日本では今も既得権に固守する勢力が、学会と厚生労働省の定める基準に強い影響を及ぼし、基準がそのままという現実がある」

血圧に関する医療に、既得権への固執による問題があることを指摘しています。

http://rokushin.blog.so-net.ne.jp/2015-03-09

高齢者への降圧治療が、
たとえ短期間であっても認知機能の低下に結び付く可能性がある、
という知見は一般臨床においても重く受け止める必要があり、
降圧治療中には、
軽度認知機能低下の疑われる患者さんでは、
MMSEのようなチェックを定期的に行なうなど、
その時点での血圧の目標値が、
本当に患者さんの予後に対して、
良い影響を与えているのかを、
批判的に検証することが、
臨床医には求められているように思います。

高血圧が認知症の原因として疫学データでほぼ認められていることを指摘したうえで、高血圧を治療することで認知症の発症や進行が予防出来るのか、という点についてはまだ議論の余地が残っていると述べています。

各記事を読んでいると、降圧剤の使い方の問題である、という指摘が多く、できるだけ降圧剤に頼らず、生活習慣の改善で対応すべきという声もありました。また、血圧治療に関する医療ビジネスの問題を指摘する声もありました。Twitterでは

降圧剤の問題は、利権がらみによる嫌悪感が先行している面も多く、実際どれだけ高血圧の病気リスクを抑えているのかがはっきりすれば、不安の解消になると思うのですが。